最終更新日:2023.03.26

【12球団ジュニアトーナメント対策】野球が上手いだけではな合格できない難しさ!

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野球が上手なだけでは合格できない12球団ジュニアトーナメント

2005年から始まった12球団ジュニアトーナメントも、昨年2022年の大会で18回目の開催となりました。小学生たちをマンツーマンレッスンしていても、近年この大会を目標にしている小学生がすごく増えてきているなという印象があります。

当野球塾が開校したのは2010年1月1日なのですが、2013年くらいからこの大会の出場を目指しレッスンを受けにくる小学生の人数が増え始めました。ちなみに当野球塾から最初に出た合格者は2013年のスワローズジュニアとマリーンズジュニアに合格した2名でした。それ以来当野球塾からは、20人以上の小学生が本戦に出場しています。

この記事を書いている2023年3月末の時点でも、リアルタイムで6名の小学生がセレクションの合格を目指して僕のマンツーマンレッスンを受けてくれています。しかし全国で、この大会でプロ野球選手と同じユニフォームを着ることができるのは僅か192名のみ!

1球団16名しか選ばれないわけですが、しかし各球団の二次選考には多い球団では400名以上が参加すると言われており、出場を目指す小学生にとっては本当に狭き門となります。

12球団ジュニアトーナメント対策実施中!

もちろん当野球塾でレッスンを受けても100%セレクションに合格できることはないわけですが、しかし出場を目指す生徒さんたちには全員に合格してもらいたいというのがレッスン担当コーチの僕の思いです。そして合格してもらえるように、毎日できる限りのレッスンを行っています。

上述した通り、僕の生徒さんからは20人以上がセレクションに合格しています。僕は仕事柄、12球団ジュニアの選考を担当するコーチたちとも面識があり、そのコーチたちからも可能な限り情報を集め、生徒さんたちにできるだけ合格しやすくなるテクニックを伝えています。そしてこれまでにセレクションを受けた生徒さんたちからいただいた情報も、合格対策レッスンで活用させてもらっています。

そしてここで一つお伝えしておきたいことがあります。12球団ジュニアは、野球が上手なだけでは合格できない、ということです。もちろん野球が上手じゃないと合格はできないわけですが、しかしそれだけでは合格できないということを、出場を目指すお子さんを持ちの親御さんたちには特に知っておいて欲しいなと思います。

12球団ジュニアトーナメント

高価なバットに頼ったバッティングが通用しなくなった12球団ジュニアトーナメント

さて、2023年以降の大会で合格を目指す方にまず注意してもらいたい点があります。2022年夏までに行われたセレクションでは、実技テストでもビヨンドなどの複合バット、いわゆる「よく飛ぶバット」を使うことができていました。しかし2022年12月に行われた本大会からは複合バットの使用は禁止となりました。

「よく飛ぶバット」の利用禁止の流れは、今日本では少年野球〜高校野球の間で勢いを増しています。12球団ジュニアトーナメントでは2022年の本大会から禁止され、高校野球でも今後は「よく飛ぶ金属バット」の使用は禁止される流れとなります。ちなみに高野連に属する野球部であれば、すべての野球部に今後2本ずつ、新規格のバットが無償提供される予定です。

つまり何が言いたいのか?それは、12球団ジュニアトーナメントの出場を目指すのであれば、今すぐビヨンドなどの複合バットを使うのはやめてください、ということです。ビヨンド慣れしたスウィングでは、普通の金属バットや木製バットでヒットを打つことはできないからです。

よく飛ぶバットの使用禁止が少年野球〜高校野球の現在の流れ

例えば超高校級スラッガーがプロ入り後に鳴かず飛ばずというケースがよくありますよね?これは高校野球で使っていた「よく飛ぶ金属バット」をプロ仕様の木製バットに持ち替えた際、狭くなったスウィートスポットに対応できなくて何年ももがき苦しんでしまうからです。ちなみに金属バットのスウィートスポットは約2cmで、木製バットのスウィートスポットは2mm程度です。さらに付け加えると、ビヨンドのスウィートスポットは20cm以上です。

12球団ジュニアトーナメントでも2023年からは複合バットを使うことはできません。つまりこれは高価な道具に頼って野球をするのではなく、技術力を上げることに回帰した流れだと言えます。僕らのようなプロコーチから見ると、本当に歓迎すべき流れです。

もう高価な道具に頼ったバッティングは12球団ジュニアトーナメントでは通用しません。だからこそ2023年、もしくは今年5年生で2024年の出場を目指したいのであれば、今すぐビヨンドを使うのはやめてください。
※ 12球団ジュニアトーナメントに参加できるのは小学5〜6年生の男女

12球団ジュニアトーナメントのバット

各チームの優勝回数はドラゴンズジュニアが最多!

さて、ここで12球団ジュニアの優勝回数を数えてみることにしましょう。12球団ジュニアトーナメントで優勝するには、どのチームに入るのが最も有利なのでしょうか?!

ドラゴンズジュニア:優勝4回
2008、2015、2017、2021

ジャイアンツジュニア:優勝3回
2012、2013、2014

スワローズジュニア:優勝3回
2005、2019、2020

イーグルスジュニア:優勝2回
2006、2018

バファローズジュニア:優勝1回
2007

ホークスジュニア:優勝1回
2009

マリーンズジュニア:優勝1回
2010

ファイターズジュニア:優勝1回
2011

ベイスターズジュニア:優勝1回
2016

タイガースジュニア:優勝1回
2022

優勝経験なし
ライオンズジュニア、カープジュニア

2022年までの18回で、優勝経験がないのは12球団中でライオンズとカープのみです。2022年はライオンズジュニアはあと少しで悲願の初優勝、というところまで行ったのですが、最終的には惜しくも敗れてしまいました。2023年12月の大会では、是非ともライオンズジュニアかカープジュニアに初優勝を遂げて欲しいですね!

一次選考で重要になってくるビデオ作りとアカデミーからの推薦状

12球団ジュニアの中でも、優勝に向けた取り組み方は球団ごとに異なります。例えば合格者はだいたい8〜9月に決まるのですが、16名のメンバー決定後は土日に試合を組みながら12月の本戦に向けて調整したり、中には合宿を行う球団もあります。

そして12球団の中には、少年野球向けの野球アカデミーを持っている球団もあります。例えばジャイアンツやライオンズですね。ジャイアンツジュニアの場合はジャイアンツアカデミーからの推薦状が強力に働いたり、ライオンズジュニアの場合は二次選考でライオンズアカデミーの選手をまとめたグループを作り、選考するコーチからも他の選手よりもやや重点的にプレーを見てもらうことができます。

アカデミーを持っている球団のアカデミー所属選手はこのように、セクれションで多少有利になります。例えば一次選考は必ず通過できる、というようなケースもあります。その他ジャビットカップという大会があるのですが、2名のみではありますが、ジャビットカップで活躍をするとジャビットカップから推薦状をもらうこともできます。

親御さんはお子さんがプレーする姿をできるだけたくさん撮影してください!

そして甘くみることができないのが一次選考です。コロナ禍以降は一次選考でビデオ選考を重視する球団が増えました。90秒〜数分程度の自己アピールビデオを作って球団に送るのですが、このビデオの作り方が下手だと、どんなに野球が上手くても選考する側のコーチに印象を残せず、落選してしまうケースが多いんです。

コロナ対策がやや緩和され始めている2023年の日本ですが、今年の12球団ジュニアトーナメントの一次選考にビデオ選考が残るのかなくなるのかはまだ分かりません。そしてコロナ対策が緩和されて申し込み人数の増加が予測される場合は、去年はビデオ選考はなくても今年から導入されるというケースも考えられます。

僕のレッスンで行っている対策では、このアピールビデオ作りをお手伝いすることもできます。どうすればコーチの印象に残る良いアピールビデオを作れるのか、ということをアドバイスしたり、実際にビデオ作りをお手伝いすることもあります。

12球団ジュニアトーナメントの出場を目指す場合、親御さんはお子さんが試合でプレーする姿をできるだけ良い映像でできるだけたくさん撮影してください。活躍している場面のビデオが少なければ良いアピールビデオを作ることもできませんので、お子さんの試合を応援する際は、お持ちの端末で撮影できる最上級の画質で、手振れや逆光に気をつけて撮影するようにしてください。お子さんがプレーしているビデオの量が多ければ多いほど、僕もアピールビデオ作りのお手伝いがしやすくなります。

12球団ジュニアトーナメント

12球団ジュニアトーナメント対策のまとめ

12球団ジュニアトーナメントで二次選考に進むためには、ライオンズジュニアが公表している条件がひとつの目安になりそうです。ライオンズジュニアの場合は以下の条件を1つ以上クリアしている選手が一次選考の対象になりますが、もちろん最終的なメンバーに選ばれるためには、最低限下記すべてをクリアしておく必要があります。

  1. 50m8.5秒以下
  2. 球速90km/h以上
  3. 遠投50m以上
  4. その他特筆すべき技能

ちなみにライオンズジュニアでは遠投50m以上が一次選考の条件ですが、他球団は60m以上を条件にしていたりもしますので、50mは本当に最低限の遠投距離と考えておく必要があります。

そしてこれら4つをすべてクリアしているのに不合格になってしまう選手も全国には数え切れないほどいます。そして中には実力的には192名の中に選ばれるべきなのに、その他の要素でもったいない点があり選考漏れしてしまう子も大勢います。だからこそ僕はこのページの上の方でお伝えしたわけです、野球が上手なだけでは合格できない、と。

選考するコーチの印象に残ることが合格への近道!

野球が上手なのは当たり前。それプラス、選考するコーチの印象に残る選手になれないと12球団ジュニアで最後の192名に残ることはできません。また逆に、選手としての総合力では他の子よりも劣っていたとしても、選考するコーチに「この子は戦力になる!」という印象を持ってもらえると合格することができます。

12球団ジュニアトーナメントの本戦はJ Sportsでライブ配信されます。ご覧になったことがある方も多いと思いますが、各球団16名全員がエースで4番というタイプではありません。野球はエースタイプだけを集めても、4番打者タイプだけを集めても勝つことはできません。ジュニアチームを率いる監督たちは、任されたチームを優勝に導くために熟考しチーム作り(選手選び)を行います。

ですので例えばバッティングが多少他の子よりも劣っていても、凄く足が速くて守備が上手い子が補欠として選ばれるケースもあります。逆にエースで4番打者タイプであっても、他の子とポジションやタイプが被ってしまうと選考から漏れることもあります。しかし合格・不合格の子たちに大差はありません。本当に僅かな実力差と運の差だけです。

「その僅かな差で不合格になるのは悔しい!」と思っている子や親御さんが、僕のマンツーマンレッスンで対策を行ってくれているというわけです。レッスンでは技術力を向上させることはもちろん、同レベルの選手に選考で負けないようにするための対策を伝授しています!もしご興味ある方は、お気軽にLINEよりお声かけください。本気で12球団ジュニアトーナメントの出場を目指すのであれば、やらずに後悔するのではなく、できることをすべてやって笑顔でセレクションを終えられるようにしましょう!

目指せ!12球団ジュニアトーナメント出場

12球団ジュニアトーナメントセレクション対策の詳細はこちらのページでチェック!

カズコーチ コラム筆者:カズコーチ
埼玉西武ライオンズのコーチも絶賛するカズコーチの野球指導理論! 14年で1600人以上をマンツーマンレッスンしてきた圧倒的な指導歴! 肩肘を怪我することなく球速10kmアップさせられるレッスンが大好評!

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