2005年から始まった12球団ジュニアトーナメントも、昨年2022年の大会で18回目の開催となりました。小学生たちをマンツーマンレッスンしていても、近年この大会を目標にしている小学生がすごく増えてきているなという印象があります。
当野球塾が開校したのは2010年1月1日なのですが、2013年くらいからこの大会の出場を目指しレッスンを受けにくる小学生の人数が増え始めました。ちなみに当野球塾から最初に出た合格者は2013年のスワローズジュニアとマリーンズジュニアに合格した2名でした。それ以来当野球塾からは、20人以上の小学生が本戦に出場しています。
この記事を書いている2023年3月末の時点でも、リアルタイムで6名の小学生がセレクションの合格を目指して僕のマンツーマンレッスンを受けてくれています。しかし全国で、この大会でプロ野球選手と同じユニフォームを着ることができるのは僅か192名のみ!
1球団16名しか選ばれないわけですが、しかし各球団の二次選考には多い球団では400名以上が参加すると言われており、出場を目指す小学生にとっては本当に狭き門となります。
もちろん当野球塾でレッスンを受けても100%セレクションに合格できることはないわけですが、しかし出場を目指す生徒さんたちには全員に合格してもらいたいというのがレッスン担当コーチの僕の思いです。そして合格してもらえるように、毎日できる限りのレッスンを行っています。
上述した通り、僕の生徒さんからは20人以上がセレクションに合格しています。僕は仕事柄、12球団ジュニアの選考を担当するコーチたちとも面識があり、そのコーチたちからも可能な限り情報を集め、生徒さんたちにできるだけ合格しやすくなるテクニックを伝えています。そしてこれまでにセレクションを受けた生徒さんたちからいただいた情報も、合格対策レッスンで活用させてもらっています。
そしてここで一つお伝えしておきたいことがあります。12球団ジュニアは、野球が上手なだけでは合格できない、ということです。もちろん野球が上手じゃないと合格はできないわけですが、しかしそれだけでは合格できないということを、出場を目指すお子さんを持ちの親御さんたちには特に知っておいて欲しいなと思います。
さて、2023年以降の大会で合格を目指す方にまず注意してもらいたい点があります。2022年夏までに行われたセレクションでは、実技テストでもビヨンドなどの複合バット、いわゆる「よく飛ぶバット」を使うことができていました。しかし2022年12月に行われた本大会からは複合バットの使用は禁止となりました。
「よく飛ぶバット」の利用禁止の流れは、今日本では少年野球〜高校野球の間で勢いを増しています。12球団ジュニアトーナメントでは2022年の本大会から禁止され、高校野球でも今後は「よく飛ぶ金属バット」の使用は禁止される流れとなります。ちなみに高野連に属する野球部であれば、すべての野球部に今後2本ずつ、新規格のバットが無償提供される予定です。
つまり何が言いたいのか?それは、12球団ジュニアトーナメントの出場を目指すのであれば、今すぐビヨンドなどの複合バットを使うのはやめてください、ということです。ビヨンド慣れしたスウィングでは、普通の金属バットや木製バットでヒットを打つことはできないからです。
例えば超高校級スラッガーがプロ入り後に鳴かず飛ばずというケースがよくありますよね?これは高校野球で使っていた「よく飛ぶ金属バット」をプロ仕様の木製バットに持ち替えた際、狭くなったスウィートスポットに対応できなくて何年ももがき苦しんでしまうからです。ちなみに金属バットのスウィートスポットは約2cmで、木製バットのスウィートスポットは2mm程度です。さらに付け加えると、ビヨンドのスウィートスポットは20cm以上です。
12球団ジュニアトーナメントでも2023年からは複合バットを使うことはできません。つまりこれは高価な道具に頼って野球をするのではなく、技術力を上げることに回帰した流れだと言えます。僕らのようなプロコーチから見ると、本当に歓迎すべき流れです。
もう高価な道具に頼ったバッティングは12球団ジュニアトーナメントでは通用しません。だからこそ2023年、もしくは今年5年生で2024年の出場を目指したいのであれば、今すぐビヨンドを使うのはやめてください。
※ 12球団ジュニアトーナメントに参加できるのは小学5〜6年生の男女
さて、ここで12球団ジュニアの優勝回数を数えてみることにしましょう。12球団ジュニアトーナメントで優勝するには、どのチームに入るのが最も有利なのでしょうか?!
ドラゴンズジュニア:優勝4回
2008、2015、2017、2021
ジャイアンツジュニア:優勝3回
2012、2013、2014
スワローズジュニア:優勝3回
2005、2019、2020
イーグルスジュニア:優勝2回
2006、2018
バファローズジュニア:優勝1回
2007
ホークスジュニア:優勝1回
2009
マリーンズジュニア:優勝1回
2010
ファイターズジュニア:優勝1回
2011
ベイスターズジュニア:優勝1回
2016
タイガースジュニア:優勝1回
2022
優勝経験なし
ライオンズジュニア、カープジュニア
2022年までの18回で、優勝経験がないのは12球団中でライオンズとカープのみです。2022年はライオンズジュニアはあと少しで悲願の初優勝、というところまで行ったのですが、最終的には惜しくも敗れてしまいました。2023年12月の大会では、是非ともライオンズジュニアかカープジュニアに初優勝を遂げて欲しいですね!
12球団ジュニアに選ばれるためには、入念な準備を整えることが重要です。当野球塾の生徒さんの多くが、五年生の頃から六年生になった時に12球団ジュニアに合格するために頑張ってレッスンを受けています。ピッチングやバッティングの技術だけではなく、実力を本番で発揮するために不可欠なメンタル強化、怪我をしない体作りなどなど、一年間かけてじっくりと抜かりなく準備することによって、合格できる確率を高めることができます。実際2023年夏に行われているセレクションでも、当野球塾の生徒さん6名がすでに、最終選考を免除されての合格内定をもらっています。
12球団ジュニアトーナメントは、ただ野球が上手いだけでは合格できません。では他に何が必要なのか?当野球塾のレッスンでは技術面だけではなく、実際のセレクションでのこれまでの傾向を踏まえながら、12球団ジュニアトーナメントの出場を目指す小学生のレッスンをしています。
もしレッスン内容にご興味がありましたら、ぜひ一度お気軽にLINEよりお声掛けくださいませ。
レッスン担当:カズコーチ
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12球団ジュニアの中でも、優勝に向けた取り組み方は球団ごとに異なります。例えば合格者はだいたい8〜9月に決まるのですが、16名のメンバー決定後は土日に試合を組みながら12月の本戦に向けて調整したり、中には合宿を行う球団もあります。
そして12球団の中には、少年野球向けの野球アカデミーを持っている球団もあります。例えばジャイアンツやライオンズですね。ジャイアンツジュニアの場合はジャイアンツアカデミーからの推薦状が強力に働いたり、ライオンズジュニアの場合は二次選考でライオンズアカデミーの選手をまとめたグループを作り、選考するコーチからも他の選手よりもやや重点的にプレーを見てもらうことができます。
アカデミーを持っている球団のアカデミー所属選手はこのように、セクれションで多少有利になります。例えば一次選考は必ず通過できる、というようなケースもあります。その他ジャビットカップという大会があるのですが、2名のみではありますが、ジャビットカップで活躍をするとジャビットカップから推薦状をもらうこともできます。
そして甘くみることができないのが一次選考です。コロナ禍以降は一次選考でビデオ選考を重視する球団が増えました。90秒〜数分程度の自己アピールビデオを作って球団に送るのですが、このビデオの作り方が下手だと、どんなに野球が上手くても選考する側のコーチに印象を残せず、落選してしまうケースが多いんです。
コロナ対策がやや緩和され始めている2023年の日本ですが、今年の12球団ジュニアトーナメントの一次選考にビデオ選考が残るのかなくなるのかはまだ分かりません。そしてコロナ対策が緩和されて申し込み人数の増加が予測される場合は、去年はビデオ選考はなくても今年から導入されるというケースも考えられます。
僕のレッスンで行っている対策では、このアピールビデオ作りをお手伝いすることもできます。どうすればコーチの印象に残る良いアピールビデオを作れるのか、ということをアドバイスしたり、実際にビデオ作りをお手伝いすることもあります。
12球団ジュニアトーナメントの出場を目指す場合、親御さんはお子さんが試合でプレーする姿をできるだけ良い映像でできるだけたくさん撮影してください。活躍している場面のビデオが少なければ良いアピールビデオを作ることもできませんので、お子さんの試合を応援する際は、お持ちの端末で撮影できる最上級の画質で、手振れや逆光に気をつけて撮影するようにしてください。お子さんがプレーしているビデオの量が多ければ多いほど、僕もアピールビデオ作りのお手伝いがしやすくなります。
2024年度版の情報を公開している球団のみ順次リンクを更新していきます。
今年の大会日程
2024年12月26日(木)〜12月29日(日)
2024年12月30日(月)は予備日
開催球場
神宮球場、ベルーナドーム
広島カープジュニア
撮影はすべて横画面で!
1️⃣ スマホやデジカメの撮影設定は、必ず一番高画質な設定で撮ろう!
設定画質が低いと、動画再生した時に動作を細かく見ることができなくなることがあります。
普段はスマホなどの容量を節約するために撮影時の画質を低く設定している方も、
セレクション用の動画を撮影する時は4Kなどの高画質設定にしておきましょう。
ちなみにスマホやタブレットの場合、一般的には画面側のフロントカメラよりも、
背面のリアカメラの方が画質が良いので、必ずリアカメラで撮影するようにしましょう!
2️⃣ できるだけ三脚を使って撮ろう!
カメラ用の三脚+スマホアダプターのセットで、安いと¥2,000くらいで買うことができます。
もしくは100円ショップなどで卓上用の小さなスマホ用三脚を購入し、
それを椅子やテーブルの上に乗せて、選手の胸やお腹の高さにレンズをセットして撮りましょう。
手持ち撮影だと手ブレにより、フォームが見にくくなることがありますので、
三脚を使ってカメラを固定して撮影するようにしましょう。
どうしても三脚を用意できない場合は、
自分が三脚になったつもりでまずは両脇を閉め、
カメラの横(片側)と下部を両手でしっかりと固定して持って撮影してください。
脇が開いていると手振れの原因になるので注意しましょう。
それと、カメラを水平にすることもお忘れなく!
3️⃣ フレーミングは最大サイズで撮ろう!
選手が投げたり打ったりしても画面から体がはみ出さない程度で、選手が最大サイズで映るようにしてください。
選考するコーチは基本的には動画をパソコンやタブレットで再生します。
パソコンやタブレットのサイズはテレビよりもはるかに小さいので、
遠目で撮影をしてしまうと選手のフォームをよく見ることができません。
プロ野球のテレビ中継は画面の上下に余白があると思いますが、
その余白がなくなるくらい、ギリギリまで近付いで撮影をしてください。
でも動いた時に選手が画面からはみ出ないようにご注意ください。
4️⃣ 自己アピール動画はレンズを見てハキハキと喋ろう!
自己アピール動画を自撮りする場合もカメラは横画面で撮影してください。
そしてフロントカメラで撮影する場合でも画面を見ながらではなく、
必ずレンズを見ながら、ハキハキと滑舌よく喋りましょう。
レンズを見て自撮りすることで、動画を見るコーチたちが
「この子は相手の目を見てしっかりと話せる」という良い印象を持ちます。
逆に画面を見ながら喋ってしまうと、下を向いて喋っているという印象を与えることがありますのでご注意ください。
そして喋る内容はアドリブではなく、原稿を作って喋りましょう。
原稿の内容はそれほど長くはならないはずなので、原稿を作ったら、
その原稿の内容を暗記して、何度も練習して、滑舌よく聞き取りやすく喋り、
良いテイクが撮れるまではトライ&エラーで何度でも繰り返し根気強く撮影しましょう。
5️⃣ 撮影した動画はアプリで編集しよう!
iPhone、iPad、Macの場合はiMovieというアプリを使うと無料で質の良い編集を行うことができます。
ちなみにオススメの編集アプリはAdobe Premiere Rushというスマホ・タブレット用アプリです。
iPhoneの場合は月額¥550なのですが、良いセレクション用動画を作るためなら安いものだと思います。
Premiere Rushで必ず使って欲しい機能は、
「自動ボリューム」「バックグラウンドノイズを除去」「反響音を抑制」の3つです。
自己アピール動画は特にこの3つの機能は必ず使って、聞き取りやすい音声にしてください。
また、場面を切り替える時はトランジション効果を使うとすごく格好よくなります!
Premiere Rushでは動画の拡大も簡単に行えますので、
拡大しても画質が潰れて映像が荒くならないように、スマホでも可能なら4Kで撮影しておくと安心です。
ただし、古いスマホやタブレットだと4K動画の編集がすごく重くなることがあるため、
あらかじめお持ちの端末のスペックをチェックしておきましょう。
6️⃣ 編集は凝り過ぎないように注意!
セレクション用の動画は長くても90秒くらいだと思うのですが、
映画のような凝った編集にする必要はありません。
重要なことはやはり、プレーしている動画ならできるだけ見やすく大きく撮ること、
自己アピール動画なら一言一言何を言っているかハッキリ分かるようにすることです。
また、撮影する時は逆光にもご注意ください。逆光で撮ってしまうと選手がシルエットになってしまいます。
太陽や照明は、カメラの後ろ側から選手を照らすような形でカメラ位置を設定してください。
「太陽と選手のちょうど真ん中にカメラを置く」と考えていただけると、順光でキレイに撮れると思います。
せっかくセレクションに参加するのですから、あとで後悔しないように丁寧に根気強く動画を作って、
一次選考を突破できるように頑張ってください!!
12球団ジュニアトーナメントで二次選考に進むためには、ライオンズジュニアが公表している条件がひとつの目安になりそうです。ライオンズジュニアの場合は以下の条件を1つ以上クリアしている選手が一次選考の対象になりますが、もちろん最終的なメンバーに選ばれるためには、最低限下記すべてをクリアしておく必要があります。
ちなみにライオンズジュニアでは遠投50m以上が一次選考の条件ですが、他球団は60m以上を条件にしていたりもしますので、50mは本当に最低限の遠投距離と考えておく必要があります。
そしてこれら4つをすべてクリアしているのに不合格になってしまう選手も全国には数え切れないほどいます。そして中には実力的には192名の中に選ばれるべきなのに、その他の要素でもったいない点があり選考漏れしてしまう子も大勢います。だからこそ僕はこのページの上の方でお伝えしたわけです、野球が上手なだけでは合格できない、と。
野球が上手なのは当たり前。それプラス、選考するコーチの印象に残る選手になれないと12球団ジュニアで最後の192名に残ることはできません。また逆に、選手としての総合力では他の子よりも劣っていたとしても、選考するコーチに「この子は戦力になる!」という印象を持ってもらえると合格することができます。
12球団ジュニアトーナメントの本戦はJ Sportsでライブ配信されます。ご覧になったことがある方も多いと思いますが、各球団16名全員がエースで4番というタイプではありません。野球はエースタイプだけを集めても、4番打者タイプだけを集めても勝つことはできません。ジュニアチームを率いる監督たちは、任されたチームを優勝に導くために熟考しチーム作り(選手選び)を行います。
ですので例えばバッティングが多少他の子よりも劣っていても、凄く足が速くて守備が上手い子が補欠として選ばれるケースもあります。逆にエースで4番打者タイプであっても、他の子とポジションやタイプが被ってしまうと選考から漏れることもあります。しかし合格・不合格の子たちに大差はありません。本当に僅かな実力差と運の差だけです。
「その僅かな差で不合格になるのは悔しい!」と思っている子や親御さんが、僕のマンツーマンレッスンで対策を行ってくれているというわけです。レッスンでは技術力を向上させることはもちろん、同レベルの選手に選考で負けないようにするための対策を伝授しています!もしご興味ある方は、お気軽にLINEよりお声かけください。本気で12球団ジュニアトーナメントの出場を目指すのであれば、やらずに後悔するのではなく、できることをすべてやって笑顔でセレクションを終えられるようにしましょう!
TeamKazオンライン野球塾からは、2023年もすでに複数の生徒さんが最終選考を免除された上で12球団ジュニアの最終合格内定をもらったり、一次・二次選考突破の通知をもらっています。そしてセレクションは秋までまだまだ続くため、当野球塾からの最終選考の合格者はもう少し増えていくと思います。一人でも多くの生徒さんに合格してもらうため、そして合格した生徒さんたちに本戦でも活躍してもらうため、今後もレッスンでは全力でサポートを続けて参ります!
ちなみに合格内定をもらっても、その直後に行われる検診で肩肘に不安が見られた場合、内定は取り消しとなります。そうならないためにも、投げる・打つだけではなく、怪我をしないコンディショニングにも十分な時間を割いていきましょう。